📚 支援学級の保護者のための進路情報

支援学級からの進路は
こんなにたくさんある

「特別支援学校か、一般高校か」だけじゃない。
お子さんに合った"相性のいい進路"を一緒に探しましょう。

進路は、相性。
いろんな道があると伝えられる親でいたい。

7+
高校の選択肢
57%
支援校以外への進学率
5+
卒業後の進路

進路の全体像

小学校から社会に出るまでの選択肢を俯瞰で見てみましょう

6〜12歳
小学校

🏫 小学校(今ここ)

支援学級(知的 / 情緒)に在籍中。ここからの進路は一つではありません。お子さんの成長に合わせて選択していけます。

12〜15歳
中学校

🎒 中学校

支援学級の継続、通常学級への移行、特別支援学校中等部など複数の選択肢。中学での在籍先が高校受験に影響することもあるので、早めの情報収集がカギです。

15〜18歳
高校

🎓 高校(選択肢が一番多い!)

特別支援学校高等部、チャレンジスクール、エンカレッジスクール、通信制、定時制、高等専修学校、私立少人数校…想像以上にたくさんの選択肢があります。

18歳〜
卒業後

🌈 社会へ

一般就労、障害者雇用、就労継続支援(A型/B型)、就労移行支援、大学・専門学校進学、自立訓練など。高校の選び方で卒業後の選択肢も変わってきます。

中学校での選択肢

小学校の支援学級から中学校へ進むとき、いくつかの道があります

📘

中学校 支援学級

最も一般的な選択肢

小学校と同様に少人数で手厚い支援を受けながら学べます。知的障害学級と自閉症・情緒障害学級があります。

少人数制 個別支援計画
📗

通常学級+通級指導

通常学級に在籍しながら支援を受ける

通常学級に在籍し、必要に応じて「通級指導教室」で個別の指導を受けます。内申点がつくため高校受験の選択肢が広がります。

内申点あり 高校受験に有利
📙

特別支援学校 中等部

より専門的な支援環境

障害の程度に応じたきめ細やかな教育を受けられます。自立活動や職業教育も充実。高等部への進学がスムーズです。

手厚い支援 自立活動

💡 内申点について知っておくこと

支援学級では内申点がつかない場合があり、公立全日制高校の受験で不利になることがあります。ただし、これは地域や学校により対応が異なります。内申点が必要な高校を視野に入れている場合は、早めに学校に確認することをおすすめします。一方で、内申点を必要としない高校もたくさんあります。

高校の選択肢

「特別支援学校か一般高校か」の二択ではありません。こんなにたくさんの道があります。
📍 各カードの「東京都の学校を見る」で具体的な学校名・リンクを確認できます

🏫

特別支援学校 高等部

手厚い支援で自立をめざす

個別の支援計画に基づいた教育。就労に向けた職業訓練や自立活動が充実。卒業後の就労支援も手厚いです。

就労訓練充実 ※学歴は中卒扱い

🏫 東京都の特別支援学校 高等部(職能開発科)

  • 東京都立足立特別支援学校 職能開発科
    知的障害のある生徒を対象。就労を目指した実践的職業訓練。
  • 東京都立江東特別支援学校 職能開発科
    食品加工・清掃・事務など多様な職種の訓練コース。
  • 東京都立港特別支援学校 職能開発科
    都心に位置し企業実習の機会が豊富。
  • 東京都立東久留米特別支援学校 職能開発科
    多摩地区の就労支援拠点。地域連携が充実。
  • 東京都立青鳥特別支援学校
    歴史ある知的障害の特別支援学校。充実した職業教育。
  • 東京都立練馬特別支援学校 職能開発科
    清掃・物流・事務系の実践的な職業訓練が特徴。

チャレンジスクール

東京都立|3部制・単位制・面接重視

不登校や中退を経験した生徒のための都立高校。3部制(午前・午後・夜間)の定時制で、内申点不要、面接と作文で入試。自分のペースで学べます。

内申点不要 3部制 高卒資格

⭐ 東京都のチャレンジスクール(全7校)

🌟

エンカレッジスクール

東京都立|基礎から丁寧に

「もう一度がんばりたい」生徒を応援する都立高校。少人数制、基礎学力の定着に重点。意欲を重視した入試で、定期テストのかわりに成果発表を行う学校も。

少人数 基礎重視 高卒資格

🌟 東京都のエンカレッジスクール(全6校)

  • 都立足立東高校
    足立区。30分×2コマの授業で集中しやすい。
  • 都立秋留台高校
    あきる野市。自然豊かな環境。体験学習が充実。
  • 都立練馬工科高校
    練馬区。工業系の実習が特徴。ものづくりが好きな生徒向け。
  • 都立蒲田高校
    大田区。アクセス良好。基礎学力の丁寧な指導。
  • 都立東村山高校
    東村山市。少人数習熟度別授業で丁寧にサポート。
  • 都立中野工科高校
    中野区。デュアルシステム(企業実習)を導入。
🌐

通信制高校

自分のペースで高卒資格を取得

自宅学習が中心で、登校日数が少なく済みます。発達障害のサポートに特化した通信制高校やサポート校も増加中。全日制と同じ高卒資格が得られます。

マイペース サポート校あり 高卒資格

🌐 東京都で通える主な通信制高校

  • NHK学園高等学校
    NHK放送を活用した老舗の通信制。全国対応。
  • 八洲学園高等学校
    発達障害のサポートに実績あり。5日制〜1日制を選べる。
  • クラーク記念国際高等学校
    全国にキャンパスあり。多彩なコース設計。
  • N高等学校・S高等学校
    ネット授業中心。プログラミングなど先進的なカリキュラム。
  • ルネサンス高等学校
    スマホ・タブレットで学習完結。年4日〜のスクーリング。
🌙

定時制高校

夜間や午前など時間帯を選べる

全日制より1日の授業時間が短く、4年間(3年卒業も可能な学校あり)で学びます。多様な背景の生徒が集まり、自分のリズムで学べる環境です。

柔軟な時間割 高卒資格

🌙 東京都の主な定時制高校

  • 都立新宿山吹高校
    新宿区。単位制。情報科あり。不登校経験者にも人気。
  • 都立一橋高校
    千代田区。夜間定時制。少人数で丁寧な指導。
  • 都立浅草高校
    台東区。3部制定時制。柔軟な時間帯で学べる。
  • 都立八王子拓真高校
    八王子市。3部制。チャレンジ枠(不登校枠)あり。
  • 都立砂川高校
    立川市。単位制定時制。3部制で自分のペースで学べる。
  • 都立荻窪高校
    杉並区。3部制定時制。多様な選択科目。
🏠

通常の都立・公立高校

合理的配慮を受けながら通う

2024年4月から合理的配慮の提供が義務化。支援学級出身でも、学力が合えば全日制高校への進学は可能です。テストの別室受験や時間延長などの配慮が受けられます。

合理的配慮 高卒資格
🎯

私立の少人数校・サポート校

きめ細やかな対応が期待できる

少人数クラスで面倒見のよい私立高校・サポート校も選択肢のひとつ。発達障害への理解がある学校を選ぶことがポイント。学費面は就学支援金制度も活用できます。

少人数 きめ細やか 高卒資格

🎯 東京都の主な私立サポート校

  • 東京共育学園高等部
    不登校・発達障害の生徒に特化。少人数クラス。
  • 学研WILL学園
    学研グループ運営。個別対応が手厚い。通信制高校併修。
  • 町田みのり高等部
    町田市。発達障害に特化。ソーシャルスキルトレーニング充実。
  • 星槎国際高等学校(東京学習センター)
    発達障害理解に定評。全国にキャンパスあり。
🛠

高等専修学校

専修学校高等課程|実践的な技術・資格を学ぶ

中学校卒業後に入学でき、調理・美容・IT・福祉・デザインなど実践的な分野を学べる学校です。座学中心の高校とは異なり、「好きなこと」「得意なこと」から学びに入れるのが大きな特徴。技能連携制度により通信制高校と併修すれば高卒資格も同時に取得可能。

実践・体験型 技術・資格 大学入学資格付与校あり

🛠 東京都の主な高等専修学校

  • 国際共立学園高等専修学校
    ビジネス・情報分野。少人数制で丁寧な指導。大学入学資格付与校。
  • 大竹高等専修学校
    調理・服飾系。実習中心の学び。
  • 吉祥寺学園高等専修学校
    武蔵野市。個別対応が特徴。アットホームな環境。
比較ポイント 特別支援学校 チャレンジスクール 通信制高校 高等専修学校 全日制高校
高卒資格 ✕(中卒扱い) △(併修で可能)
内申点 不要 不要 不要〜学校による 不要〜学校による 必要(公立)
支援の手厚さ ◎ 非常に手厚い ○ 配慮あり △〜◎ 学校による ○ 少人数で丁寧 △ 合理的配慮
登校頻度 毎日 毎日(3部制) 月数回〜週数回 毎日 毎日
卒業後の進路 就労支援中心 就職・進学 就職・進学 就職・進学 就職・進学

高校卒業後の進路

高校の選び方によって、卒業後の選択肢も大きく変わります

💼

一般就労

高卒資格を持って一般企業に就職。合理的配慮を受けながら働くことも可能。ハローワークの専門窓口でサポートが受けられます。

🤝

障害者雇用

障害者手帳を持っている場合、企業の障害者枠で就職。職場でのサポートが手厚く、ジョブコーチによる定着支援も受けられます。

🔧

就労移行支援

2年間で就職に必要なスキルを訓練。履歴書の書き方や面接練習もサポート。一般企業への就職を目指します。

🏭

就労継続支援 A型/B型

A型は雇用契約を結んで最低賃金保証あり。B型は体調に合わせて無理なく働けます。どちらも福祉サービスとして利用できます。

🎓

大学・専門学校

高卒資格があれば大学や専門学校への進学も可能。障害学生支援室を設置する大学も増えており、合理的配慮を受けながら学べます。

🏡

自立訓練(生活訓練)

日常生活に必要なスキル(料理、掃除、金銭管理など)を2年間で身につけます。グループホームでの生活体験もできます。

知っておきたい制度・支援

使える制度を知っているかどうかで、選べる道が変わります

📒 療育手帳

知的障害があると判定された方に交付される手帳。福祉サービス、税制優遇、公共交通機関の割引などが受けられます。

ポイント:手帳の等級は自治体により異なります(A・Bや1〜4度など)。取得することで障害者雇用の対象にもなります。

💰 特別児童扶養手当

20歳未満の障害児を養育する保護者に支給される手当。所得制限はありますが、支援学級に通うお子さんも対象になる場合があります。

金額目安:1級 月額 約55,350円 / 2級 月額 約36,860円(2025年度)

🏥 障害年金

20歳から申請可能。療育手帳とは別の制度なので、別途申請が必要です。知的障害の場合、初診日は出生日とされます。

ポイント:20歳前に必ず医師の診断を受けておくことが重要。手帳の等級と年金の等級は異なる場合があります。

📚 就学支援金制度

高校の授業料を支援する国の制度。公立・私立ともに利用可能。私立高校の場合、年収に応じて最大約40万円が支給されます。

ポイント:通信制高校でも利用可能。私立の少人数校も実質無料になる場合があります。

🏠 放課後等デイサービス

18歳まで利用可能な福祉サービス。放課後や長期休暇中の居場所として、社会性やスキルを育む活動を行います。

ポイント:高校生まで利用できます。進路を考える上で、デイのスタッフからの情報も参考になることがあります。

📞 相談窓口

発達障害者支援センター、教育相談センター、障害者就業・生活支援センターなど。ひとりで抱え込まず、専門家に相談することが大切です。

ポイント:お住まいの自治体の教育委員会や福祉課にも相談窓口があります。セカンドオピニオンも大切です。

よくある質問

いいえ、そんなことはありません。実際に、中学校の特別支援学級卒業者の約57%が特別支援学校以外の高等学校に進学しているというデータがあります。通信制高校、チャレンジスクール、定時制高校など、内申点が不要な学校もたくさんあり、お子さんに合った環境を選ぶことができます。
チャレンジスクールは東京都が設置した都立高校の一種です。3部制(午前・午後・夜間)の定時制で、入試は面接と作文が中心。内申点は不要です。不登校や中退を経験した生徒のために作られましたが、支援学級出身のお子さんにも合う環境の場合があります。単位制なので自分のペースで学べ、卒業すれば全日制と同じ高卒資格が得られます。
特別支援学校高等部の卒業は、制度上「高校卒業」とは異なり、最終学歴としては「中学卒業」扱いになります。ただし、「特別支援学校高等部卒業」として履歴書に記載できます。大学受験資格は得られますが、必要な科目の単位を取得していない場合は受験できないこともあります。高卒資格が必要な場合は、通信制高校なども選択肢に入れるとよいでしょう。
早ければ早いほどいいですが、焦る必要はありません。小学校高学年(4〜5年生)あたりから情報収集を始めて、中学校での在籍先を決める小6の秋頃までにはある程度の方向性を持っておくと安心です。中学校での在籍先(支援学級 or 通常学級+通級)が高校受験の選択肢に影響するため、中学校選びが最初の大きな分岐点になります。学校見学や保護者会への参加もおすすめです。
どちらも東京都立の高校ですが、少し違います。チャレンジスクールは3部制の定時制で、主に不登校経験者向け。エンカレッジスクールは全日制で、基礎学力の定着に重点を置き、少人数指導や体験学習が特徴です。エンカレッジスクールでは定期テストの代わりに成果発表を行うなど、独自の評価方法を取り入れている学校もあります。どちらも意欲重視の入試です。
手帳がなくても受けられる支援はたくさんあります。学校での合理的配慮、通級指導、放課後等デイサービスなどは医師の診断書や意見書で利用できる場合が多いです。ただし、障害者雇用を将来考える場合は、療育手帳(または精神障害者保健福祉手帳)が必要になります。取得のタイミングについても、早めに相談機関で確認しておくと安心です。

いろんな道があると
伝えられる親でいたい

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